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桃とラベンダー

天使の粉だけ 食べて生きるの

愛しいから忘れない

最近、バッグばかり買っている。ミニマリストになりたいのかもしれない。(ミニマリストというのはバッグひとつの中に入りきる荷物で生活する人だという噂を聞いた)

ただもちろんわたしの荷物がバッグひとつに収まりきるはずもないので、荷物が全部入りきるまでバッグを買っていくはめになるんじゃないか、果たしてミニマリストとはそういったものだっただろうか?多分違う……それはさておき、大きいバッグを買った。小さいバッグを買った。中くらいのバッグも買った。バッグばっかり買っている。

じゃあ今度はバッグに合う服を買うべきなんだけど、冬の増量分をまだ精算していない身体に合わせて買いたくない。かといって別にダイエットのためになにかをしているわけではない。ただ服を買わないというストライキをしている。その反動でバッグを買っているのかもしれない。バッグの持ち手が肉を締め付けて来たらバッグを買うのもきっと止める。痩せよう。

 

 

コインロッカーベイビーズを横に置いたままわたしは今日もファウストを読んでいる。

今はちまちま高橋義孝訳を読んでいるけど、高橋義孝訳のマルガレーテはちょっと老けてて好きじゃない。メフィストフェレスファウストはよい。相良訳はどこを読んでもうっとり。これに関しては好みの問題だから、どうか読み比べてほしい。例えばこう。


高橋義孝

マルガレーテ「ほんとにああいうお方は、何から何までちゃんとおわかりになるのねぇ。あたしったらただぼんやり突っ立っていて、何をいわれても、はい、はいというばかり。だってあたしは何も知らないおばかさんなんですもの。でも、それなのに、あたしのどこがお気に召したのかしらねえ。」


良守

マルガレーテ「ほんとにまあ、ああいう方は、なんでもちゃんと分っていらっしゃるんだわ。わたしなんかあの方の前に出ると、ただ恥ずかしくって、どんなお話にでもはいはい言ってるばっかりだわ。わたしなんて、何も知らない馬鹿な子供なのに、いったいどこがお気に入ったのかしら。」


高橋義孝

メフィストフェレス「わたしというものがいなかったら、あなた、一体どうして暮して行かれたと思います。想像のとりこになってあっぷあっぷやっていたあなたが、とにかく暫くの間はさっぱりとした気分になれたのはこのわたしのおかげですぜ。もしわたしがいなかったら、あなたはこの地上から消えてなくなっていた筈だ。」


良守

メフィストフェレス「あなたのような気の毒な地上の子は、私がいなかったらどうして暮せたと思うんです。手のつけられない空想の混乱の中から、ここ暫くあなたを救ってあげたのは私じゃありませんか。もし私というものがいなかったら、あなたは疾うに、この地球の外へふらふら消えていったでしょうよ。」

 

ファウスト〈1〉 (新潮文庫)

ファウスト〈1〉 (新潮文庫)

 
ファウスト〈第一部〉 (岩波文庫)

ファウスト〈第一部〉 (岩波文庫)

 

 


あと同時進行で山下訳と、あと荒俣訳も読んでるけど、荒俣訳はもうはっきりいって別物だなって思う。そもそもの独→英訳した人がかなりファンキーに訳したのか、ここってこう訳すの?!ってビックリすることが多い。

メフィストフェレス「あんたは世界でもっともセンチメンタルな哲学者で、プレイボーイで、そして性の野獣さ。セックス狂いの小娘に、鼻づらとって引き回されてる野獣だけどね!」


すごい。 

ファウスト (挿絵=クラーク)

ファウスト (挿絵=クラーク)

 

 

ほんとに??って英語版KindleでDLしてみたけど、英語ができなさすぎてさっぱりわからなかった。さすがにドイツ語よりは文法の(中学生レベルの)知識があるけど、如何せん語彙が無さすぎた。いずれ英語も勉強し直さないといけないなぁ(英語版を読むために)。

あと原書も一応買ってはあるんだけど、はいわたしは日本に住んでいます、レベルのドイツ語しか読解できないいまのわたしにとっては、開いた瞬間に睡魔を呼べる魔法の本でしかない。いつか読める日がくるかなぁ。どうしてわたしは大学時分に第二外国語でドイツ語を選ばなかったのかなぁ。百歩譲ってドイツ語を選ばなかったのはいいとして、どうして第一も第二も英語にしたのかなぁ。単位を絶対落としたくなかっただけだけど。(1年次にサボりすぎて2年以降フル単を余儀なくされたのだった)

 


ファウストを読むのが好きだ。これは邦訳のこと。特に、お風呂場などひとりの場所でお気に入りの箇所を高らかに音読するのがいい。無駄に仰々しく、そしてめいっぱい陶酔して読むのがポイント。ただ、なるべく外には聞こえない方がいい。こんなことばっかりやってるから、コインロッカーベイビーズ、積んだまま読まない気がしてきた。そういえばルードヴィヒも読まなかった。あとアドルフも読んでないしPHANTOMも結局読んでない。ただなんとなくだけど、原作ありの舞台は原作を読まない方がいいような気がして、だって読んだらまた妙に凝りだして、本棚をそれでいっぱいにしてしまうでしょ、わたしは。わけのわからない本棚は二個も三個もいらないでしょ。まぁそれは単に言い訳で、なんとなく、読みたいときに読みたい本を読むのがわたしの信条なので、まだファウストとかその周辺に浸っていたいというだけの話なんだけど。前の更新で同じようなことをつらつら書いたくせにまた同じ言い訳をしているけど、誰に言い訳してるのかって、舞台が決定してその日のうちに書店で新装版を買ったあの日のわたしにです。まだ読んでなくて実にごめん。

 

新装版 コインロッカー・ベイビーズ (講談社文庫)

新装版 コインロッカー・ベイビーズ (講談社文庫)

 

 


舞台を控えて1秒ごとに美しくなっていくかわいくんの姿におののいている4月28日に。

 

 

 

 

 

(これを書きながら、心のなかでずっと愛香ちゃんとカントリーガールズのことを考えるのが怖くて、とりあえず何かの文章をひたすら書いていようと思ってつらつら書いていた。愛香ちゃんのことを待ってるし、忘れないし、大好きだよって思って、28日の夜はずっと泣いていたので今あげた。)

 

ブギウギLOVE/恋はマグネット/ランラルン~あなたに夢中~(初回生産限定盤B)

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