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桃とラベンダー

天使の粉だけ 食べて生きるの

忘れそうだから舞台ファウストのストーリーをメモすることにした。(二幕編)

日記

昨日書き終った段階でなにやってんだろう……と我に返ったものの、カントリー・ガールズのハロウィン仮装とDマガ見たら無性に元気が出てきたところで、途中でテレビ権を奪われたので時間つぶしに書きました。はぁー!ももちかわいいよーー!!;;;;

 

【T-SPOOK】カントリー・ガールズのハロウィン仮装パレード画像キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! : ハロプロキャンバス

 

 


ファウスト手塚治虫
△百物語
◇ネオファウスト
ファウストゲーテ

 

★第二幕★

 

☆マルガレーテの部屋-山籠もり

マルガレーテがファウストの身を案じているとミカエルが現れて「今はあの方を信じるのです」と優しく語り掛ける。マルガレーテは「愛の囁き」を歌い、その歌と共にファウストとオフィストの修行シーンへと視点が変わる。

心を入れ替えたファウストは自分の力で道を切り開くべく、剣の修行をしていた。その姿にオフィストはファウストを「よくぞここまで」と見直し、魔女ローズも今ならヘレネにも立ち向かえるだろうと言う。

そこへ以前退けた賊ふたり(アバレ・カスメ)が現れファウストに襲い掛かるが、オフィストは手を貸そうとしない。「自分を信じろファウスト。お前は、誰よりも強い」とオフィストに言われたファウストは遂に自分一人の力でアバレとカスメを倒す。「どうして助けてくれなかったんだ、俺は必死だったんだぞ」と憤るファウストにローズは「本気になれば人は強くなる。お前は今まで本気になったことがなかっただけだ」と諭す。人の言うがままに生きてきて自分の意志で動いたことの無かったファウストは心身ともに自分の意志によって生きる人間になったのである。

オフィストはアバレとカスメに止めを刺そうとするが、ファウストはそれを制止する。いつ歯向かってくるかわからない、とするオフィストに対しファウストは「そのときにまた迎えうてばいい。今は勝つだけで充分だ」と言うと、アバレとカスメの二人は感服しファウストへ忠誠を誓うと宣言する。

ファウストヘレネとの戦いに心強い味方ができたと喜ぶが、ここでローズが唐突にアバレとカスメに呪術をかけ二人を操ってファウストを襲うよう仕向ける。「さっき忠誠を誓った俺にもう刃を向けるのか?」とファウストは困惑し、オフィストにローズを止めるよう懇願するがオフィストは渋い顔をして顔を背ける。ローズは「これは試練です」といって聞かない。仲間に刃を向けるわけにはいかないと一度は試練を投げ出しかけるファウストであったが、オフィストに「マルガレーテに会いたいのでしょう」と諭され、ついに二人を斬ってしまう。「理由はどうあれ、俺はこの手で人を斬ってしまった。俺は自分の欲のためなら人を斬ることだってできる。怖いものなど俺には無くなった」ローズはファウストヘレネ打倒に必要なお札を授け、アバレとカスメは復活させる。4人は改めてヘレネの館へと向かい歩き出す。

ファウスト、アバレ、カスメが舞台から去ると、オフィストはローズを振り返る。意味ありげに頷くローズに一礼をし、オフィストはファウストの後を追っていった。ローズは「メフィスト様の思う通りに事が進んでいる。この国には悪の華が咲き始めている」的なことをいい、意味深に笑う。

「愛の囁き」は初演再演ともにパンフに掲載されているので歌詞全部はそちらで確認してほしいんですが、「ああ これが愛というものなのね 苦しみから安らぎへ 幸せから絶望へ」という、結びが幸せではなく絶望で終わるところに業を感じる。マルガレーテの結末は絶望なので間違いではないのだけど。

(再演ではこのローズの試練はカット。アバレ・カスメ、追加でオサエの三人は早めに仲間になっているし、ヘレネは一幕ラストで既に捕縛済*1で、そのときの名残でファウストは女性化しておりドレスのまま修行している。ぜひ女剣士の衣装を用意してほしかった。むしろ何故用意しなかったのか。)
◎p98-103:三勇士が家来になるところ。
△p214-224:不破の修行。不破の成長を見守るスダマは徐々に彼に惹かれるようになっていく。とてもかわいい。
 p232-234
 p185「生きるか死ぬかのところであなたはちからをだしたのよ。あなたはやろうと思えばなんでもできる人なのよ。」
 p318「これはいくさじゃない。クーデターだ。お城さえ乗っ取ればいいのだ。」
*ℓ10323-10344:三勇士が家来になるところ。

 

☆ハルツ山 
ヘレネ再戦。手下の妖狐をアバレ・カスメ・オフィストに任せ、ファウストヘレネとの一騎打ちに臨む。圧倒的な力を前に窮地に陥るものの、ファウストは隙をついてヘレネの背に札を貼り、九字を切ってヘレネの妖力を封じることに成功した。妖力を封じられたヘレネを縄で縛り上げた一行は意気揚々とイースト国へと向かう。

一方、自分の意志で道を切り開き始めたファウストの姿に心を動かされ、オフィストは生まれ始めた自我を持て余し苦しんでいる。「俺は、自分の意志で生きてみたい――」オフィストは悲痛にそう零すのであった。

「あの男、初めはどうしようもない男と思っていたが…」とメフィストファウストの成長に感心していると、ローズが「メフィスト様、まさかあの人間に心を奪われたのでは?」と言うのはここだったでしょうか…。どこかにそのシーンがあったことは覚えている…断じてない!と動揺するメフィストがいました。。あとここで今思い出したけど一幕のどこかでメフィオフィローズで「悪の華が~」的なことを言っていたような気がする……。

 

イースト国
ファウスト凱旋。

聞いたかい♪知ってるかい♪あのファウストが~♪

聞いたかい♪知ってるかい♪国王様の無理難題を~見事解決~♪

噂に違わぬ絶世の美女♪ヘレネを連れて、凱旋だ⤴♪ 

これに心中穏やかではないのがヘンリー大公。このままではファウストに権力を奪われてしまうかもしれない、どうしたらいいのか。やきもきぷんぷんしているところにオフィストが現れる。困惑するヘンリー大公にオフィストはファウストの秘密を教えてやろう、権力が欲しいのだろう?と耳打ちする。
メネラス国王の前にヘレネを引き出すと国王は大いに喜んだ。ファウストが「約束通りマルガレーテを私の妻に」と言うと、マルガレーテはうっとりとファウストの名を呼び、国王も承認しようとした。そのときヘンリー大公が飛び込んできて、ファウストは処刑寸前の罪人であると訴える。

「そのヘレネの背に貼られたお札を剥がせばすべてがわかるのです」とヘンリー大公は言う。お札を剥がせば封印が解け国中に災いが満ちると訴えるファウストだったが、ヘレネが「あの男の言うことは自分が助かりたいがための嘘、でまかせです。もしこのお札を剥がしてくれたら私は貴方の妻になります」と甘く囁くと国王が「あいわかった!^^」と元気よくお札を剥がしてしまう。

かくて、見事に封印が解けヘレネの妖力も手下の妖狐も復活する。城内は混乱に飲まれ、ファウストヘレネを斬ろうと剣を振るうが誤って国王を斬ってしまう。絶叫するマルガレーテにファウストは動揺しながら「俺はヘレネを斬ったんだ!」と訴えるがヴァレンティンは「黙れ!お前が何もかも滅茶苦茶にしたんだ」とファウストを責めた。

ヘレネたち妖怪は国中に蔓延しようとしていた。ファウストはマルガレーテと国王をオフィスト等に任せ、ヘレネを追いかける。何とかヘレネを打倒するファウストだったが「争いは人の欲が生むのだ、それを忘れるな」的なことを言ってヘレネは消えていく。

ファウストはマルガレーテを探し彷徨うが、そこへヴァレンティンが現れる。「憎き悪魔」とファウストを呼び、剣を向けてくるヴァレンティンにファウストは剣を向けることができない。そこへオフィストが駆けつけ時を止めてファウストを救うが、ファウストには戦う意思が無くなっていた。

「ここでこの男を殺さなければ、貴方が死ぬのです。ここで死ぬか、この男を殺して生きるか。ですが貴方は生きるのです。生きて、貴方はこの国の王にならなければならないのです。それが願いのはず」オフィストはそう言い、ファウストに剣を渡す。ファウストの目に、消えかけたはずの欲望の火が灯り始める。そこにミカエルが現れ、オフィストに訴える。憎しみは何も生まない、愛する心が大切なのだと訴えるミカエルにオフィストは「今更そんなことを言ってももうあいつの耳には届かない」と冷たく言うが、ミカエルは「ではあなたが彼に伝えるのです」と言い、マルガレーテのもとへと去っていく。オフィストはファウストに、「お前がその男を本当に憎んで殺せば、お前はもう後には戻れない。けれど俺はお前の本当の心を信じている」「本当の心って、何なんだよ」「それは――愛」オフィストはミカエルを追って去っていく。ファウストはオフィストの言葉を受けヴァレンティンと対峙するが、明確な殺意を持って剣を振るうヴァレンティンに追い詰められる。「止めの前に神に祈る時間をやろうか。もっとも貴様の場合は、悪魔に祈るか」眼前に迫った死を前に、ファウストは再び剣を取り、迷いの無い真っ直ぐな殺意でもってヴァレンティンを打倒した。ヴァレンティンは悪魔、とファウストを罵って事切れる。我に返ったファウストは絶望し、絶叫する。

「この俺は、本当に人を憎しみ、とうとうこの手で殺してしまった。マルガレーテ、もう何もかもお終いだ!」

(再演では囚われたヘレネの札を、一緒に囚われていた国王が剥がしてあげて妖怪が復活します。ヴァレンティンはファウストのことを「悪魔」とは呼ばない。ずっと「ファウスト」と呼びます。あと国王がなんか強くなっててめっちゃ剣を振って戦ってる。初演ではただ逃げ惑うだけだったのに!)
◎p93-97
△p181-186
*「夜」ℓ3620-3775:ヴァレンティン殺害
 また、ファウストはマルガレーテ母の死の遠因であり、ヴァレンティンについてはその手で殺害している。

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☆城内
宝物庫っぽいところ。ヘンリー大公が財宝を持って逃げ出そうとしている。そこへマルタとマルガレーテ・ミカエルが現れる。マルタは財宝に目がくらみ、ヘンリー大公と共謀して宝を持ち出そうとする。「どうやら俺より一枚上手のようだな」マルガレーテはファウストと兄が気になるので戻ると言って去ってしまう。ここにアバレが来てヘンリー大公を「下劣な」と切り捨てるコミカルなシーン有。

そこへ妖怪が侵入してくるが、オフィストが駆けつけてそれを撃退。「天使を助けるとはこの俺も焼きが回ったな」とオフィストは言い、ミカエルに自分たちの使命を果たそうと語りかける。「やっとわかってくれたのですね…!」とミカエルが感激する。古より天使と悪魔が共に死を刺し違えればすべてのまがい物は消えそこには静寂だけが残る、的な伝承のことを話し、ミカエルに剣を差し出すとメフィストが現れてこう言う。「お前は私のただの分身だ。そんなことをしても意味の無いこと」それに対してオフィストは「いいえ、そうは思いません。自分のやるべきことを見つけたまでです」と、真っ向から反論する。貴方にとって意味の無いことでも、自分には意味があるのだと訴える。舞台序盤に誕生したばかりのオフィストフェレスという子どもがはっきりと自我を持ち、偉大なる母から独立する瞬間!ミカエルも「オフィストは貴方の心を忘れることはありません」とメフィストに訴えると、メフィストは「好きにしろ……お前の信じる、愛とやらのために」と吐き捨て去っていく。

オフィストは「ありがとうございます!」と叫び、ミカエルの背に剣を突き立てた。「お前と出逢えて本当によかった」とオフィストが言うと、ミカエルも嬉しそうに「私もです」と呟いて事切れる。メフィストフェレスの慟哭に、オフィストは悲痛な声でメフィストの名を呼び、死んでいく。「神よ、貴方はなぜこんなむごいことをするのか。私にどうしろというのか」メフィストはそう嘆く。

(再演ではこの心中によってヘレネと魔女リリスが苦しんで消える描写がある。正直無いほうが良かった。あとファウストがオフィストの死を悲しんでいるところに「ファウスト、お前は喜びも悲しみも怒りも楽しみも分かち合える、最高の『友』だった……」と語り掛けてくる音声が追加されていた。)
◎p110-112「フェ…こりゃァどうも、あきれて物がいえるね。おいらより1枚上手だね」(かすめ男)
*「エーゲウス海の岩の入り江」ℓ8458-8473
ホムンクルス「この慈しみ深い水の国では、何を照らしだしてみても、心を魅するように美しい」
プロートイス「この生命の水の中でこそ、初めてお前の照らす光も、立派な音をたてて輝くのだ」
ネーロイス「あの群衆のただ中でなんという秘密が、われわれの眼に示されようというのか。貝の車のあたり、ガラテーの足もとで光るのはなんだ。勢よく燃えたり、優しく愛らしく照らしたりする。まるで恋の脈搏を感じてでもいるようだ」
ターレス「あれはプロートイスに誘い出されたホムンクルスだ。……我慢のならぬ憧れを示している兆候です。悶えくるしむ呻き声さえきこえそうだ。あれは、輝く王座に触れて砕けるだろう。おや、燃えるぞ。おや、光るぞ。もう溶けて流れている」

ホムンクルスは火の形で水に溶融する。根元の愛(エーロス)の力によるホムンクルスとガラテーの合体は、根元の二大(二元素)なる火と水の合一を象徴する。(ファウスト(下巻)旺文社文庫p138)

ℓ9905-9906「お母さん、僕をたった一人 暗い国におかないで!」
オフィストとホムンクルス・オイフォーリンについては一記事書いているのでこっち。

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☆城下・マルガレーテの潜む家
全てを失ったマルガレーテが、ファウストを思って歌う。ファウストを信じたい気持ちと憎む気持ちの二律背反で揺れる想いを悲痛な声で歌う。

 

 

真っ白な世界があると 今までは信じてた
でも今なら分かる もう一つの世界

 

誰よりも貴方を愛してるから
何よりもこの苦しみは深く
誰よりも貴方を信じたいから
誰よりも貴方を疑っている

 

愛を感じるときに 憎しみもまた生まれ
憎しみが生まれるとき
愛しさに切なくなる

 

(再演ではこの歌の後、「ファウスト様が国王になられました」という侍女アマルの台詞がある。これによりマルガレーテは完全に絶望する。)
*「寺院」ℓ3776-3834「ああ、苦しい、苦しい。こころの中を往き来してわたしを責め立てる。この思いからのがれられたら」

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☆王宮
ファウストの即位。「民の喜ぶ声をお聞きください」「どうぞ民にお顔を」とアバレとカスメに呼ばれてファウストはバルコニーに出る。そこにメフィストが現れる。

「新国王様、おめでとうございます」「メフィスト、お前のおかげだ」「いいえ、これは全て貴方の欲が勝ち取ったもの」そしてメフィストは人生に満足したかとファウストに問いかけるが、ファウストは口を閉ざす。ファウストの心には暗い影があった。

確かに自分は一国の王になることができたが、それは多くの犠牲の上に成り立っている、と嘆くファウストメフィストは「この歓喜の声は地獄で泣いている人々の悲しみの声であることが貴方には受け止められないのですか。人は悪魔よりも酷い」と言い、ファウストの心にはマルガレーテのことはあってもオフィストやミカエルなど、あの戦乱で死んでいった者のことは忘れてしまっているのでしょう、と語り掛ける。ファウストは「俺は皆のことを忘れたりなんかしない」と否定するが、人は忘れることで生きていくのだとメフィストは語る。けれど悪魔は忘却できない、今もオフィストの最期の声が耳にこびりついて離れないのだ、と。

メフィストファウストが真に満足できない理由をマルガレーテであるとし、ファウストに問いかける。「マルガレーテに会いたいと何故言わぬ?今までお前は私に何だって願ってきたじゃないか」「……マルガレーテに会いたい。会って抱きしめたい。けど、それだけはお前に言えなかった」メフィストはマルタを呼び、ファウストをマルガレーテのところへ案内するように伝える。

マルガレーテのもとへと向かうファウストを見送り、メフィストは神に語り掛ける。「神よ、貴方と賭けをしたこと、今は感謝している。ファウストという男に出逢わせてくれたのは、貴方なのだから」

(再演では飾っているラナンキュロスの花を取り、それを持ってファウストは出ていく)
◎p113
△p323-324
*「宮殿」ℓ11143-11237「万事如才のないお前に、いわずにはいられないが、私の心臓をチクリチクリと刺すものがあって、もうそれを我慢することができなくなっている」
 「風趣ある土地」忘却の川レーテによってファウスト博士は第一幕の悲劇を忘却する

 

☆教会
マルタの案内でファウストはマルガレーテのいる教会にやってくる。「お嬢様はもう、私のこともわからなくなってしまいました」マルタは悲しみ、後のことをファウストに任せて去っていった。

「マルガレーテ、僕だよ。ファウストだ」ファウストは優しく声をかけるが、マルガレーテはファウストを見るとひどく怯えて後ずさった。「とうとうやって来たんだわ!私もお父様やお兄様のように殺されるんだわ!」マルガレーテは既に発狂していてファウストのことはわからない。「君をお妃として迎えに来たんだ。いっしょに行こう」とファウストは手を差し伸べるが、マルガレーテは拒絶する。「いいえ、外には参りません。外は悪魔でいっぱいですもの」「そんなものいませんよ!!」

そこへメフィストが現れる。「もういいでしょう。その女はもはや人ではない。これ以上は意味の無いこと」マルガレーテはメフィストを見て「この人、誰。どこかで見たことがある……そうよ、悪魔よ、悪魔だわ!!」と怯えていっそう取り乱し、その勢いで燭台を床に落としてしまう。燭台の火が燃え広がり教会が火に包まれると、ファウストは逃げようと訴えるが、マルガレーテは「いいえ、悪魔と共には参りません。私は神様のお裁きに任せます」と言い、火のなかへ飛び込んでいった。

マルガレーテを追おうとするファウストメフィストは「これは裁きだ」と止めるが、ファウストは「何が裁きだ、誰が彼女を裁こうというのだ。今見殺しにしているのは俺たちじゃないか。神の裁きなんかじゃない」と叫び、メフィストを振り切って火の中へと飛び込んでいく。メフィストは呆然と立ち尽くし、「心の叫び」を歌う。歌詞は初演・再演共にパンフ掲載なので全文はそちらを参照。「影は光がなくては生きられないように怒りと悲しみから優しさが、憎しみと妬みから愛が、どんなときにも必ず生まれる」

メフィストが歌い切ったと同時に瀕死のファウストが現れる。「マルガレーテを見つけられなかった、愚かな男だと俺を嗤ってくれ」と言うファウストに対しメフィストは「そんなことはない、お前は立派だったよ」とファウストを抱きかかえた。「でもこれで、お前との約束だけは守れそうだな」とファウストは微笑み、メフィストに魂を譲り渡すことを告げる。「自ら魂を受け渡すなんてそんなこと、お前の口から聞きたくない」とメフィストは拒絶をするが、ファウストメフィストに感謝の言葉を述べる。

「神よ、メフィストフェレスは悪魔なんかじゃない。こんなに美しい魂はない」

貴方はまだまだ生きてやらなければならないことがある、生きてと縋りつくメフィストファウストは人生を全うしたこと語り、自らの魂を捧げて事切れる。メフィストファウストの魂を受け止めて大事そうに抱える。

「この魂はどんなことがあっても、自由に羽ばたけるようにしてやろう。ハインリヒ・ファウスト、天国でもどこへでも、好きなところへ、飛んで御行き――」メフィストはそう優しく言い、ファウストの魂を解き放った。ファウストの魂は光となって飛び去っていく。メフィストは少女のように笑ってそれを追いかけ舞台上を駆けたのち、神に向かってこう言い放つ。「神よ、私は貴方との賭けに勝った。貴方の言う通り、人間は私を悪魔とは呼ばなくなった。けれどそれは、メフィストフェレスが神に勝ったのではない。人間のファウストが、自らの欲に打ち勝ったのだ。神よ、間違うでないぞ。その人間こそが、素晴らしいのだ」メフィストファウストの亡骸を優しく見遣ったのち、舞台から去っていく。

一人残されたファウストの亡骸に光が当たる。ファウストは辺りを見回してゆっくり起き上がる。ひとり、舞台の中央で「命のテーマ」を歌いだすと、オフィストが現れる。嬉しそうに彼を見上げると、オフィストも微笑む。やがてマルガレーテやミカエルも現れ、ファウストはマルガレーテのもとへと向かう。キャスト全員が登場し、命のテーマを合唱して、幕が下りる。
(再演ではラナンキュロスの花を差し出したファウストに対し、マルガレーテは正気に返りファウストを認識する。だが「いいえ、違う」とファウストを拒絶し、自らの命を神に委ねて死を選ぶ。燭台の火が回って火事になるところでは、メフィスト自ら「火が回る、火事になる……」と言った説明台詞が加えられている。)
◎p114-117「ランプの火がまわった。火事になるぜ」
△p326「だがつまりはせいいっぱい人間が生きられたかどうかってことなんだ」
 p330-333「裏切ってもいいの!!あなたを助けたいの。タマシイなんかいらないわ!生きて!!」「さあお行き!不破臼人、天国へでもどこへでも、飛んでお行き!」
◇p397-403「いや、外へ行くのはいや!!外は悪魔で一杯ですもの」「この人、誰。あたしずっと昔、顔見たことがあるわ。そうよ、悪魔だわ」

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*「牢獄」ℓ4405-4612

 

 

ここまで書いて、忘れていることがたくさんあることと、多分ちゃんと見ていないことがたくさんあることに気づいた……正直かわいくんばかり見ていて、オフィストが何をやっていたかとかを見落としているしやっぱり記憶がどんどん抜け落ちているのがわかる……神様お願いします!もう一度わたしを初演のときに戻していただくわけにはいかないでしょうか!?

そしてここまで書いて振り返ってもまだテレビ権は戻りそうにないしなんならちょっと喉が痛くなってきたので諦めて寝ようと思う。熱が出たら笑ってください。

 

*1:ヘレネ弱くなり過ぎだよね