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桃とラベンダー

天使の粉だけ 食べて生きるの

忘れそうだから舞台ファウストのストーリーをメモすることにした。(一幕編)

コインロッカーベイビーズも決まりABC座は毎日楽しくJWも控え、まったくA.B.C-Zは本当に立ち止まらないな!?と笑いが止まらない日々を、ファウストだらけの机に座りながらお送りしています。かわいくんがファウストのことを忘れてもヲタクは忘却することなどできないのだから。嘘です、単にわたしが面白くなっちゃっているだけです。

 とはいえ、さすがにこうも色々供給があると記憶は薄れていくもので、舞台ファウストの細かいところがどんどん頭の中から消えてきました。なんなら初演と再演が頭の中でごちゃごちゃになりつつあります。

ということで今覚えていることだけでも記録しておこうとここにメモを残しておきます。あとここが元ネタ?と思われるところと、わたしが勝手にこじつけてイヒー!ってなってるところも併せてメモ書きしておきます。多分読んでも楽しくないです。(わたしは楽しいです)


ファウスト手塚治虫
△百物語
◇ネオファウスト
ファウストゲーテ


※手塚三部作は朝日文庫での参照となります。

ファウストゲーテ)は岩波文庫相良訳を参照していますが行はどの訳もいっしょなんじゃないかな。

 

ファウスト (朝日文庫)

ファウスト (朝日文庫)

 
ネオ・ファウスト (朝日文庫)

ネオ・ファウスト (朝日文庫)

 

 

 

ファウスト〈第一部〉 (岩波文庫)

ファウスト〈第一部〉 (岩波文庫)

 
ファウスト〈第二部〉 (岩波文庫)

ファウスト〈第二部〉 (岩波文庫)

 

 

 

★第一幕★ 

 

☆天上
天使の合唱から始まる。ミカエルを地上に突き落とした罪で囚われているメフィストフェレスが天使の歌を止めさせ(「これでいい。この静寂こそが、私の友」)、神に対して何故人間は天使を愛し悪魔だけを毛嫌いするのか*1と問いかける。パンフによると「人間は自分たちの最も醜い心を恐れ、それを悪魔と名付けた。だからこそお前たちを忌み嫌うのだ」と神は返すけど舞台上でどうだったかは忘れた。

神はメフィストに賭けを持ち掛ける。「もしも人間が悪魔であるお前のために魂を捧げるようなことがあれば、その人間はお前を悪魔とは呼ばなくなるだろう」「ファウストという人間を探し出し、お前の力でその魂を奪ってみせろ。そうすればお前の言うことを認めよう」

これをメフィストは「面白い、やってやろう」と受けて立ち、ファウストを探し始めるのであった。

◎p7:天使が歌っている。それに矢を放つメフィスト
 p10-11「ファウストをおまえの魔法の力で地獄へひっぱりこんでみなさい」
*「天上の序曲」ℓ243-353
「あれの魂をそのいのちの本源からひきはなし、もしお前につかまるものなら、あれを誘惑してお前の道へ連れ込むがよい。そしてお前がやがてこう白状せねばならなくなったら恥じ入るがよい、善い人間は、よしんば暗い衝動に動かされても、正しい道を忘れてはいないものだと。」

 

☆「時よ!!」という声と共に壮大な音楽、そしてででーんと幕に映し出される「ファウスト」の題字

◎p13-14「さらに18年たち……その小さな王国に今年も復活祭がやってきました。」

 

☆処刑場
ファウストがヘンリー大公の罪を着せられ*2いままさに処刑されようとしている。

「この男が罪を犯すようには見えぬ」とヴァレンティンが止めに来る*3が、ヘンリー大公に言いくるめられ結局処刑は続行される。
「神様、助けてくれ」と叫ぶファウストの前に現れたのはメフィスト。「お前は悪魔か?悪魔にしては綺麗な女だな」「私は女でも男でもない。名はメフィストフェレス……お前は今ここで処刑される運命だが、その命私が買いましょう。私と契約するならお前の望みを叶えてあげる。お前は人生に満足していないんだろう?」「俺は一度だって自分のために生きたことはなかった……」的なやりとりがある。

(再演では「わたしはお前たち人間が罪とか闇とか呼んで忌み嫌うものだ」があったけど、初演では確かなかったような……」これの元ネタはここだと思われる。)
ファウストが契約に乗ると、メフィストはオフィストフェレスという分身を召喚する(生み出す)。「わ~が~こ~よ~い~で~よ~~~」

オフィストはファウストに契約書に血でサインするよう求めるが、そこへミカエルが現れファウストに契約をしないよう訴える。メフィストの命令でミカエルを始末しようとするオフィストだったが、それを止めるようにファウストが「やめろ!サインする」と言う。「これでよい、これで結構……」

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(再演ではこの後に天使たちがシャーマンを連れてくる。元ネタ不明。)

◎p31-32:契約のシーンて
△p132-134「聞いてくれ。おれ、まじめにまじめに正直にはたらいてきた。ただの勘定方(会計係)なんだよ。あるとき二ばん家老のご命令だってんでご万両だして上役に渡しただけなのよ。それがつまり二ばん家老のお家乗っ取りの軍資金だったわけ…」
◇p31-36、52-55
*「書斎(1)」「書斎(2)」ℓ1698-1706、ℓ1736-1740
「どんな紙きれだっていいんですよ。ちょっと一たらしの血でご署名をねがいます。」

 

ファウストとオフィストの移動シーン

△p146「み……水……水……」

(再演では90年代のゲームムービーかというクオリティのもので表現されるシーンである。いや確かにヲタクに媚びるアドリブシーンは要らないと言ったけど……)

 

☆魔女の厨
お猿のダンスがある。「何だあれ、顔がない!!」とファウストが怯え、オフィストの後ろに隠れてぷるぷるしているのでオフィストがお猿さんたちを撃退すると、魔女ローズが「誰じゃ誰じゃ私のかわいいお猿さんたちを虐めたのは!!」と怒って登場。メフィストが現れるとコロッと態度を変えて好意的に。

「ローズよ、この私の顔を忘れたのか?」「人間の御姿をしていらっしゃるので、気が付きませんでした」

ファウストに若返りの薬を飲ませ、魔女の九九の歌を歌って儀式を行う。ものすごく苦しんだのち、ファウストは見事美しい青年に生まれ変わる。

儀式の前に『ファウストの中の悪を吸い取る』という名目でラップキスのシーンがある。元ネタがんばって探したけど、ない。強いて言えばネオファウストで回春剤を飲む前に食べさせられる胎児の黒焼が当たるかもしれないけどこれはマルガレーテ(まり子)の堕胎の暗喩?
(再演では魔女の九九、ラップキスがカット。ラップキスは後半に挿入され、命の水を飲むにあたって↑と似たような理由で為される。魔女の口付けは何でもありなのである。)

 ◎p35-38

△p147-154「ひとのうちへ勝手にあがりこんでかわいいわしの大猿めを食らいおったのは誰ぞい?」
◇p68-80「水くれ!」「もう水はいけません」

*「魔女の厨」ℓ2380-2588「一より十を作れ、二を去らしめよ、直ちに三を作れ、然らば汝富まん。四をうしなえ、五と六とをより、かく魔女は説く、七と八とを作れ、茲に於て成就せん。即ち九は一にして、十は零に外ならず。これを魔女の九九となす。」*4

 

 ☆マルガレーテの部屋

ミカエルが「思い出してマルガレーテ」の歌を歌う。

思い出してマルガレーテ 

あなたの生まれたその晩に誰かが囁いたでしょう

いつかお前は出逢うだろう ファウストという名の男に

清々しく勇気に溢れ、誰よりも優しい

巡り合えるそのときはもうすぐそこに

だからもう一人じゃない

あなただけの王子さま

◎p39「私の生まれたその晩なのよ。だれかが私にささやいたのよ。おまえはいつかファウストという人に会うってささやいたのよ。おお、ファウスト。あなたはどこにおいでなの。あなたは夢の王子さま。美しくけだかい王子さま。」

 

 ☆仮面舞踏会

初演も復活祭だったか忘れた。再演は復活祭だったような気がする。そうじゃなかったかもしれない。とにかく仮面舞踏会が行われる。

ファウストはマルガレーテと出逢い、一目で彼女を好きになる。ファウストメフィストに彼女との仲を取り持つように頼むが、「あの娘はお前を破滅に導く」と止められる。しかし燃え上がった恋の炎が簡単に収まるはずはなく、ファウストに強請られたメフィストは「しょうがない、契約だ……」と二人を結び付ける。

マルガレーテを心配して侍女マルタが駆け寄ろうとするが、オフィストから「お嬢さん、踊りませんか」と声を掛けられ舞い上がってマルガレーテをおいといて二人がダンスをするシーンがあったはずだけど、このタイミングで合ってたかなぁ。その後、ファウストとマルガレーテが上手くいってる風なことを確認してマルタを冷たく突き放すオフィストと、ふん!と怒るマルタ。そして舞台上にはファウスト・オフィスト・マルガレーテが残され……みたいな流れだった気がするのだけど。
「あの王女と上手くいくにはお前がこの国の王にでもならない限り無理だ!」
「じゃあ俺はこの国の王になってみせるよ」
ファウスト、血迷わないで」

あと、ファウストとマルガレーテがメフィストの手引きで二人きりになるシーンの前に、オフィストとミカエルの再会がある。オフィストは「人間に甘い神、創造主を倒して世界を救わないか?」とミカエルに持ちかけきっぱり断られている。「何故だ?」とか言う。何故も何も。「人間は我々が決して持つことのできない大切なものを持っています」「それは何だ」「それは、愛……」「……愛?」オフィストはここで愛、という言葉を知る。その本当の意味について理解するのはまだ先のことである。
このオフィストとミカエルのシーンの元ネタは今のところ見つからないし、多分元ネタは無い気がする。
(再演では王国の複雑な人間模様を見せられるし、マルガレーテは心を病んでいるらしい描写がある。これは漫画ファウストのp42にあたるものだと思われる。その後の回収はあんまりなかったように思う。ヴァレンティンがマルガレーテを愛しているという描写も漫画ファウストを邪推すればないこともない(ファウストにめっちゃ嫉妬しているので)。百物語においてヴァレンティンは佐々木という他人であると思われるので、真砂を愛してもまったく問題ない。この二人の合体系が再演ヴァレンティンかもしれない。また、再演では仮面舞踏会で高い身分であると偽ったファウストはすぐに王宮に取り入り、ヴァレンティンとオークランはファウストを追い落とそうとし、彼の正体を探る。オフィストはマルタに王女の好きな花ラナンキュロスを預け、そのすぐ後にファウストはマルガレーテの部屋に来る。気が早い。ここは原作の「夕べ」、メフィストに頼んでマルガレーテの部屋に連れてきてもらうシーンと考えられなくもない。)

 ◎p13-14、p55-58

*「街路」ℓ2621-2658「私は懺悔椅子のすぐそばをそっと通ってみたんですが、あれはまったく罪のない代物ですよ。懺悔をしに行っても、懺悔すべき種がないというやつなんです。ああいうのに掛っちゃ、私も手のつけようがありませんや。」
 「庭園」マルガレーテとファウストメフィストとマルタでイチャイチャする。
 

☆どこだここは。
メフィストの計らいでマルガレーテと二人きりになれたファウストであったが、突然現れた賊に襲われる。マルガレーテを人質に身代金を要求しようというアバレ・カスメの二人によってマルガレーテは早々に気絶させられ、連れ去られそうになる。ファウストは立ち向かおうとするが、弱いのですぐに返り討ちにあう。

オフィストに助けを求めると、オフィストはファウストに力を貸し、オフィストに操られる形でファウストは二人を撃退する。そこへヴァレンティンが現れ、妹を助けてくれた礼をしたいので是非とも城へとファウストを誘う。オフィストは断ろうとするが、ファウストはノリノリでお城へと向かうのであった。 

△p160-165

浪人武士に因縁を付けられるも不破は勝てず、スダマが妖術で撃退する。
*ℓ3704「先生、しりごみなさるな。さぁしっかり。ぴったり私にくっついて、私の指図に従うんだ。」

 

 ☆城 王の御前

王女を救ったことについてメネラス国王から礼を言われるファウストは、この国の騎士になることに。この辺でオフィストが「あいつ調子に乗ってますけどいいんですか?」みたいなことをメフィストに言っていたような気がするけど思い出せない。

その後、ワンクッション(このワンクッションが思い出せない)あって、もう一回王の御前。勇敢な騎士であるファウストに頼みがある、ヘレネという美女を連れてきてほしいと国王が頼むと、ファウストはその王命を成し遂げた暁にはマルガレーテを妻に迎えられますか、と国王に申し出る。国王はちょっとびっくりするが軽く「あいわかった!」する。ヴァレンティンは動揺し、「父上、そのようなことを軽々しく決めては……」と進言するが、国王はこれを退ける。

「だが、次の満月までに連れて参れ?そうでなければこの話、無かったものと思え!」

「承知いたしました!」

(再演ではマルガレーテの部屋にいたところをヴァレンティンに捕らえられる。ファウストの正体が処刑寸前の罪人であったことを指摘し、国王に処刑を訴えるヴァレンティンであったが、死を恐れないファウストの姿を前に国王はヘレネを捕らえるという難題をふっかける。欲の女王であるヘレネの館には金銀財宝がいっぱいあるのでお金が無い王国としては何としても欲しいところであるが、ハルツ山は命を捨てたものでなければ到達できないほどに恐ろしいところなのである。なので「失敗したらマルガレーテの命を奪う」というとんでもないことまで言ってしまい、のちにこのために息子のクーデターを受ける国王であった。)

 ◎p60-61 王様がヘレネに会いたがる。しかも、今晩じゅうに。

*ℓ6183-6184「皇帝が、ヘーレナとパーリスを眼の前に観たい、それも今すぐに、といわれるのだ。」
※国王の名前メネラスはヘレナの夫。メネラオスギリシャ)のフランス形であるらしい。

 

☆ハルツの山

ワルプルギスの夜。歌詞がパンフレットに載っているが、これ載せるくらいだったら序盤のマルガレーテの歌を載せてほしかったものである。

ヘレネを捕らえたいと簡単に言うファウストに対し、メフィストは「相手は妖怪の女王だぞ」と言う。ファウストは少し怯えるが、「怖いのか?」と言われると、「怖くなんかないぞ!」と強がる。「足が震えているではないか」「これは……武者震いだ!!」

ここでメフィストは、自分がいるとヘレネが警戒すると言ってファウストの前から姿を消す。(いつでも見守っているよ……)と言うメフィストファウストは傍にいてくれたほうが安心なんだけどなぁ、とぼやく。
ファウストヘレネの館にたどり着くが、会って早々その妖しい美しさに魅了されてしまう。オフィストはファウストを止めようとするが、ヘレネによってオフィストは安々と退けられる。まさに精気を吸い取られようというときメフィストが登場してファウストを救出する。

 ◎p62

△p157-159、p195、p201-202,205、p207-210
*「暗い廊下」ヘレナを皇帝の前に連れてくるため、ファウストは「母たち」のところへ向かうことになる。その響きに怯えるファウストメフィストは「どんな言葉にもたじろぐな」と彼を混沌へ送り出す。
ℓ6193-6194「そんなことが簡単にできるとお思いなんですね。今度はもっと嶮しい坂の前に立ってるんですぜ。」
ℓ6209-6210「私はあんな異教の民とはかかわりがありません。あれはまた別種の地獄に住んでるんです。」

 

 ☆どこだここは。2

メフィストにオフィストが跪いている。「オフィスト、お前が付いていながらこの体たらくはなんだ」と叱責し、メフィストはオフィストの様子を気遣う。「近頃のお前はどこかおかしい。何か悩みでもあるのか」オフィストは言う。「――私はわからなくなってきました」人間の心の中にしか悪魔は存在しないのだろうか、自分とはいったい何者なのだろうか。オフィストは自らのアイデンティティに揺れていた。その答えをメフィストが言う前に、ファウストが目を覚ます。

メフィストは失望した様子で、「折角新しい人生を与えたのになぜもっと頑張らないの。今のままでは以前のお前と一緒ではないか」というが、ファウストは拗ねた様子で「以前の俺が本当の俺だ」と零す。「それでは満足のいく人生なんて送れない!」と叱るとファウストは顔を輝かせ「お前が俺のことをそんなに思ってくれるなんて。ありがとう!」と言い、メフィストを動揺させる。しかしすぐに「だから前みたいに俺を助けてよ!いいだろ?」と甘え、メフィストから盛大に叩かれる。「甘ったれないで!」

このビンタで目を覚ましたファウストは、賭けも何もどうでもよくなった……と投げ出そうとするメフィストに「もう一度チャンスをくれ」と言う。「これは俺自身の手でやり遂げなければいけないんだ!」と立ち上がるファウストの目に意志を感じ取ったメフィストは、「もう一度この男に賭けてみる気はないか」とオフィストに言い、オフィストも同意する。ファウストは「命のテーマ」を歌い*5、駆け出す。ここで一幕終わり。

 △p210-213

 

 

疲れたのでここでいったん終わり。二幕以降は明日、もしくは今度書く。書き残すにあたってたくさんの忘れていることを思い出した(忘れそうどころかもう忘れてる)ので、人間は忘却して生きていくものなのだ…メフィスト、あんたの言う通りだよ……と言いながら書いていたので多分たくさん間違っていると思う。かわいくんのトロトロ顔はまだはっきりと思い出せるよ!!

*1:初演パンフのあらすじ参照

*2:パンフ参照、他「偉い人の言うままに……」という台詞

*3:ヴァレンティンは刑の執行寸前、顔を背けている

*4:ファウストはこれに「どうも婆さん、熱に浮かされてうわ言を言うらしい」と言うけど、実際「意味ありげだが無意味(小西悟)」だとかなんとか。

*5:戸塚さんが言う「一幕最後の歌がよかった」というのはこれ。